【切手買取】2次文化人切手シリーズ　vol.18　植村松園

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文化人切手シリーズ第二弾の第8集として、発行された植村松園（うえむらしょうえん）ですが、芸術関係に疎いもので初めて聞いたのですが、明治後期から昭和初期に活躍した美人画の名手で、女性の内面の美を描き続けた女性画家だったんですね。

松園が生まれた明治8年は日本が近代国家となる産声を上げてすぐであり、女性が芸術家の道に進むことは現代よりはるかに難しい時代でした。

その時代の中で、母の理解を得て12歳から絵を学び、独自の作風を作り上げ、女性で初めて文化勲章を受賞するほどの大家となるのは並大抵の努力ではないですね。

美しい日本の女性の風俗を書き残しておきたいという松園の強い思いが松園の描く美人画が高貴でしとやかなものと言われる所以となっているようですね。

15歳で第三回内国勧業博覧会にて、一等褒状を受け、「京に天才少女あり」と言われていましたが、本人もその評価におごることなく、早朝から絵の勉強を続けていたようです。

その努力の成果もあってか、各地の展覧会等でその才能が高く評価されましたが、同年代の男性画家からは「女のくせに」と激しい嫉妬と憎しみの対象ともなったようです。この時代の女性の社会進出は、それを嫌う男性との闘いということが良く分かりますね。

女性の社会進出を嫌う風潮の中、松園はひたむきに筆を執り続けました。しかし、29歳の時、展覧会に出品中の「遊女亀遊」の顔に落書きされるという酷い事件が起こってしまいます。それでも松園は強い気持ちでその落書きされた絵を出品し続ける道を選びます。

女性の社会進出を嫌う古い日本の画壇の中で、その存在を示すためには、男性の画家以上の努力が必要だったのではないかと想像できますね。

世間の嫉妬と毅然とした態度で対応する松園の絵はどこまでも格調高く、凛として気品に満ちたものでした。

世間の偏見とは毅然とした態度で戦う松園も、40代で年下の男性に大失恋をし、光源氏の愛人の「六条御息所」が正妻の「紫上」に嫉妬し、生霊になった姿が描かれた問題作の「焔（ほのお）」を描きます。

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この作品を発表後、3年間松園は展覧会への出品を一切立ちますが、この問題作が松園の評価を更に高める結果となりました。

画の写真を見るだけでもぞっとするような気がしますが、それだけ松園の情念が乗り移っていたのかもしれないですね。

現代の画壇で「松園の前に松園なく、松園の後に松園なし」とまで評価された女性画家

現代の画壇で「松園の前に松園なく、松園の後に松園なし」とまでいわしめた植村松園切手ですが、発売当時の額面80円に対して、額面130円で販売されていることもあるようですね。

まだ、発行日より、日も浅い為、あまりプレミアが付いていませんが、今後、年月が経てばプレミアも付くかもしれないですね。

切手の保存状態などによって倍ほども金額も変わる為、メルカリやヤフオクに出品する前に一度、プロの鑑定士に鑑定依頼をすることをおすすめします。

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