通常、切手を売ろうと切手買取依頼をするのは、「切手収集をやめた、祖父の遺品整理で大量の切手が出てきた、会社が倒産し手元に大量の切手が残り現金化したいなど」不足の事態が起こった場合ぐらいです。
しかし、日本中に数あるチケットショップでは、大量の切手が原価の90％～98％で販売されています。
日本中でそんなにたくさんの不要な切手が流通していることを不思議に思ったことはありませんか？
チケットショップで品揃えの為、わざわざ切手を高値で購入し、原価割れで販売しているのでしょうか？
これはチケットショップが営利企業である限り、あり得ない考え方です。
何故、チケットショップに大量の切手が集まるのか？
ここで、「クレジットカードのショッピング枠の現金化」というキーワードが出てきます。
クレジットカードのショッピング枠の現金化というと、昔読んだ「なにわ金融道」という漫画で、借金に詰まった債務者がクレジットカードで換金率のいい商品を購入し、買取業者に売って現金を手に入れるという描写がありましたが、切手を含む金券でも同じようなことが起こっているようですね。
借金の支払いのためというのはごく一部と考えても、お祝い事のご祝儀、車の修理代、入院費用など、急に現金が必要になった時、クレジットカードで切手を購入し、チケットショップへ買取依頼することでクレジットカードのショッピング枠を現金化する人が一定数いるようです。
クレジットカードのショッピング枠を使って定価で切手を購入し、定価の90％程度でチケットショップに売り、
差額の10％程度はクレジットカードのショッピング枠を現金化する金利として考えているかもしれないですね。
クレジットカードのキャッシング枠の金利が年率15％程度、1ヶ月で1.2％程度の金利と考えるとクレジットカードのショッピング枠を現金化する場合、一括払いをしても、1ヶ月で10％程度の金利で年率換算では120％と暴利となりますが、急場の支払いがあれば背に腹は代えられないのでしょうね。
ネット販売をしているチケットショップのHPを見れば分かりますが、ほとんどのチケットショップでは切手の販売は現金もしくはペイジーでの支払いとなっており、クレジットカード対応しているチケットショップはほとんどありません。
仮にクレジットカードに対応しているチケットショップであっても、他のチケットショップより、販売価格が高めに設定されていることも多いようですね。
まとめ
2020年2月より、キャッシュレス化の推進の波を受けて郵便局でもクレジットカードでの支払いが可能となりました。
そのため、クレジットカードで切手を定価で買うことも容易になっており、供給増により、プレミア切手以外の切手買取価格が値崩れする可能性がありますね。
クレジットカードのショッピング枠の現金化という手法により、チケットショップなどの市場に大量に切手が供給されており、安定供給を見込んだ企業が大量購入するという需要が生まれています。
こうした需要と供給が確立されているので、切手も安定した価格で買取が出来るという経済原理があるようですね。
しかし、こうしたクレジットカードのショッピング枠の現金化という手段はあくまでも最後の手段で、翌月以降の生活が絶対に厳しくなるので全くおススメ出来ません。
クレジットカードのショッピング枠の現金化に手を出す前に、自分の持っているゲーム、本、服、ブランドバックなど何でもいいので現金買取に出しましょう。
買取依頼する時は、自分にとって不必要な物を売るようにしてくださいね。
