【1枚3万円も？古銭買取】ギザ十の価値とは

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ギザ十と聞くと、小学生の頃、ギザ十は数千円の価値があるという話を友人から聞いてお釣りを貰うたびに10円玉にギザギザがないか調べたり、交換してもらったりしていたことを思い出します。

ギザ十は1951年（昭和26年）～1958年（昭和31年）にかけて発行されました。

元々10円硬貨は現在でも見られる10円硬貨ではなく、素材を洋銀（銅・ニッケル・亜鉛の合金）とした10円洋銀貨が発行される予定でその鋳造も進んでいましたが、1950年（昭和25年）6月25日に朝鮮戦争が勃発し、ニッケル相場が高騰したことでニッケルの入手が困難となりました。

1951年（昭和26年）になっても、ニッケル相場の高騰は改善せず、同年5月31日にニッケル使用制限令が公布されると共に、10円洋銀貨の製造が打ち切りとなり、現在でも見られる青銅製の10円硬貨が発行されることとなりました。

ギザ十の縁にあるギザギザは、1951年（昭和26年）当時は、10円硬貨が最高額面だったということもあり、かつての金貨や銀貨の装飾を真似たものとも言われています。

金貨や銀貨の場合、使用された金属そのものの価値が高い為、硬貨の周囲を削り取って地金を盗む行為を防止する意味もあったようですが、青銅製のギザ十に関しては、大きな意味はなかったようですね。

戦後のインフレが進む中で、10円以上の額面の硬貨も発行されるようになり、1958年を最後にギザ十の発行は終了しました。

ギザ十は元々の発行枚数が多く、お釣りなどで比較的手に入りやすい硬貨ということもあり、そのコレクション性の割にはプレミアが付き難い硬貨と言えそうです。

1958年（昭和33年）は発行枚数が2,500万枚とすくない為、最も価値がつきやすいと言われていますが、未使用であるという縛りがあり、ギザ十にはまだまだ古銭としての価値を見出すのは難しい状況と言えますね。

2019年5月放送の「開運、なんでも鑑定団」でギザ十　7,374枚を鑑定に出した人がいましたが、額面ベースで73,740円が430,650円と5～6倍程度の価値が付いていたようです。

総評では、1951年（昭和26年）と昭和33年の未使用のギザ十であれば、3万円程度の価値が担保されているとのことですが、そのほとんどは額面での引取りとなる場合があるようです。

しかし、未使用品を手に入れるのは至難の業である為、販売の為ではなく、純粋なコレクションとしてギザ十を集めるコレクターも多いようですね。

僅か7年間という短い間の発行でしたが、流通量が多く、プレミアが付き難いとも言えるギザ十ですが、その保存状態などによっても価値は大きく変わるようですね。

古銭の保存状態などによって倍ほども金額も変わる為、メルカリやヤフオクに出品する前に一度、プロの鑑定士に鑑定依頼をすることをおすすめします。

古銭専門の買取店であればプロの鑑定士が常駐しており、古銭の時価がはっきりとするので、もし、コレクションを譲り受けることがあれば一度、その価値を査定したほうがいいですよ。

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