【切手買取】2002年日本・モンゴル外交30年　記念切手

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日本とモンゴルの関係とは

日本とモンゴルの関係というと初めに思い出すのは、鎌倉時代に起こった2度に亘る元寇ですね。

歴史の教科書には九州沖にあった元軍の船がたまたま襲来した台風で撃退出来たということが通説でしたが、実際には海に囲まれた日本に攻め込むこと自体が当時の文明では難しかった為、日本海を渡り疲弊しきった元軍を九州沖に集結した鎌倉武士団が実力で撃退したということが事実であることが分かってきているみたいですね。

当時、武士が力を持ち始め、騒乱の世となった中で庶民を救う仏教の教えである念仏仏教が流行り出した頃ですが、その当時、権力を握っていたお坊さんたちが仏の教えを広めるために、祈りの力で台風が来て日本を救ったとという話を広めたことが、元寇を台風で撃退したと伝わっている理由のようですね。

次に思い起こすのは日清・日露戦争後、満州の割譲を受けた日本は、大陸への領土的野心を燃やします。1920年～1930年にかけて日本は対モンゴルの工作を続け、とうとう1939年にモンゴル北東部、で事件を起こします。

当時のモンゴルは旧ソ連のロシア革命に刺激を受け、モンゴル国内でも革命を起こし、社会主義の国だった為か、旧ソ連とも密接な関係であり、日本のモンゴル攻めは事実上、旧ソ連との戦争とも言えますが、日本軍は旧ソ連の膨大な物量・近代装備に壊滅的な敗北を喫し、モンゴルより撤退しますが、このような事実もあり、日本とモンゴルの関係は冷え込みました。

日本とモンゴルの関係改善

第二次世界大戦の終戦後、1972年に日本とモンゴルは正式に外交関係を樹立し、1977年に経済協力協定、1990年に貿易協定、2003年に技術協力協定、2015年に経済連携協定と日本とモンゴルの経済的な結びつきは強くなりました。

日本によるモンゴルへのODA（1977-2016年度実績）

無償資金援助　1,162.98億円

円借款　　　　1,259.44億円

技術協力　　　　471.75億円

合計　　　　　2,894.17憶円

と、日本からのモンゴルへの経済協力は莫大な金額に上っており、第一次世界大戦前後に悪化したモンゴルとの関係を構築し直すことにつながったようですね。それもあってか、モンゴルでの対日感情は好転し、モンゴルにとっては日本は行きたい国、好きな国で上位にランクインしているようで、喜ばしいですね。

大相撲でのモンゴル人力士の活躍もこうした両国の経済的な協力の結果だと思うと、国と国との結びつきが素晴らしい文化を生み出すものだと改めて感じますね。

まとめ

この日本とモンゴルの国交樹立30年を記念した切手は、モンゴルの楽器である馬頭琴をモチーフにしたデザインで両国の親密さが分かります。

馬頭琴というと小学生の頃に教科書で見た「スーホの白い馬」を思い出しますね。細かい内容は忘れましたが、仲の良かった馬が死んだ後も、楽器として復活し、少年を慰める話だったと思いますが、モンゴルの話が小学校の教科書に登場するぐらい日本とモンゴルの結びつきは強いんですね。

この記念切手も2002年に発行ながらプレミアが付いているので、今後、こうした記念切手などがあれば持っておくとプレミアが付くことがあるかもしれないですね。

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